こんにちわ!豊田市で自家焙煎コーヒー32年の喫茶店のママ、カフェママこと野々山のりこです。
あなたは「マキネッタ」という道具を使ったことありますか?
手のひらサイズ!使い方カンタン!濃いコーヒーが作れる!
アウトドアにもオススメ!
そんなコーヒー抽出器具なんですって。
今回の執筆者は、マキネッタを愛用する、イラスト担当者ともりん。
マキネッタのイラスト徹底解説をどうぞ。
直火式エスプレッソメーカー「マキネッタ」とは?
マキネッタとは?
マキネッタとは、
蒸気圧を利用し、コーヒー粉の層に熱湯を通過させて抽出する器具。
ペーパードリップよりも濃厚で、マシンで淹れるエスプレッソよりもスッキリしたコーヒーが作れます。
エスプレッソの本場であるイタリアの家庭には、必ず一つはあると言われているアイテムなのだそう。
別名、「直火式エスプレッソメーカー」や「モカエキスプレス」とも
呼ばれています。
正確には「エスプレッソ」ではなく「モカ」
マキネッタで淹れたコーヒーは、
正確には「エスプレッソ」ではなく、「モカ」という名称の飲み物と分類されます。
(ウソを言ったみたいになってしまいスミマセン)
マキネッタで淹れる「モカ」は、マシンで淹れる「エスプレッソ」に比べると、
抽出時の気圧は20%程と弱く、クレマ(抽出でできるコーヒーの泡)もできません。
ただ、マキネッタは「直火式エスプレッソメーカー」とも呼ばれているので、
広義では、「エスプレッソ」とも言ってもいいのかもしれません。
マキネッタの構造
マキネッタはこの図のような構造になっています。
パーツ
- 上部(コーヒー液がたまる)
- フィルターバスケット(コーヒー粉を入れる)
- タンク(水を入れる)
抽出のしくみ
そして、抽出のしくみは、こちらです。↓
- 直火にかけて、最下部のタンクの水を沸騰させます。タンク内の気圧は水蒸気で高まり、お湯を、中央の管から上に押し出します。
- コーヒー粉の層を通過したお湯は、コーヒー液となって管に押し出されます。
- コーヒー液は管の先端から吹き出し、たまっていきます。
※「レシピ」はこの後詳しくご紹介しますね!
パーコレーターとマキネッタの違い
アウトドア好きの方はご存知かもしれませんが、
マキネッタに似た、コーヒー抽出器具に「パーコレーター」というものがあります。
これらは、見た目は似てても、抽出のしくみが異なります。
下の図、左がパーコレーター、右がマキネッタです。
左のパーコレーターは、
蒸気圧で押し上げたお湯を、上部のバスケットに入れたコーヒー粉の上へ降らせて抽出。抽出液は元のお湯と混ざり、循環します。
いかがでしょう!
先に紹介したマキネッタのしくみとは違いますよね。
マキネッタの魅力
マキネッタには、こんな魅力があります。
- 少ない道具と、カンタンな手順
- 手のひらサイズで濃いコーヒーができる
- アウトドアで活躍する
少ない道具と、カンタンな手順
マキネッタは、お湯を沸かしながら同時に抽出を行います。
そのため、ペーパードリップの場合に比べ、作れるコーヒーの味わいの幅は狭い一方で、
必要な道具は少なく、淹れるテクニックは不要。
パパッと作って飲むのにもぴったりです。
2つ目の抽出器具におすすめ (筆者の意見)筆者は、普段ペーパードリップでコーヒーを淹れ、 カフェオレや、お菓子用の濃いコーヒーが必要な時はマキネッタを使用しています。 ペーパードリップでは作りにくい濃いコーヒーを作れる、2つ目の抽出法として重宝しています。 |
手のひらサイズで、濃いコーヒーが簡単に作れる
「エスプレッソマシンを家に置くのはためらう」
というアナタ!
マキネッタが解決してくれるかもしれません。
マキネッタ1つあれば、濃いコーヒーが淹れられます。
カフェオレだってカンタンに作れますよ。
場所を取らないメリット (筆者の意見)筆者は、以前エスプレッソマシンを家に置いていましたが、 使用頻度と、場所を取るので、マキネッタで代用するようになりました。 マシンで淹れたエスプレッソは、濃厚でクレマもできて美味しく、ラテアートも楽しめますが、 生活スタイルによっては、マキネッタがおすすめです。 |
アウトドアで活躍
グランピングなら、いつものハンドドリップの道具を持っていけばOKですが、
「最小限の荷物で、おいしくいただき、すみやかに撤収」
というアウトドアの楽しみ方を好む人には、マキネッタがおすすめ。
参考までに、最低限のこれだけの持ち物があれば楽しめます。↓
アウトドアコーヒー持ち物リスト
※淹れ方はコラム後方に記述しています。 |
アウトドア用のコーヒー抽出器具には、
他にも先出の「パーコレーター」というものもありますが、
個人的には、マキネッタが気に入っています。
理由はこの通り!↓
「パーコレーターよりオススメの理由 (個人的な意見)パーコレーターも、マキネッタと同じく、アウトドアでとても便利ですが、 マキネッタがオススメの理由は、
これらです。 |
青空の下でのコーヒーは格別です。
天気のいい日はコーヒーを飲みに出かけてみてはいかが?
マキネッタの淹れ方
用意するもの
- マキネッタ
- コーヒー粉(中〜細挽き)
- 水
※アウトドアの場合は、プラスして
- ガスバーナー
- 軍手
量の目安[コーヒー粉・水・完成するコーヒー]
【4cup用マキネッタ】
粉13g/水210g → コーヒー液153g
お湯150gで割ると2人分の飲みやすい濃さのコーヒーになります。
【2cup用マキネッタ】
粉9g/水100g → コーヒー液60g
お湯100gで割ると1人分の飲みやすい濃さのコーヒーになります。
マキネッタの抽出手順
- タンクのバルブ下の位置まで、水を入れる
- フィルターバスケットに、コーヒー粉を入れる
- 上部をセットする
- 火にかける
- ボコボコ音がして、噴出が止まれば完成
タンクのバルブ下の位置まで、水を入れる
フィルターバスケットに、コーヒー粉を入れる
押さえつけないようサラッと入れ、表面は平らにならします。金属の淵に粉が残らないように。
(※写真は、アウトドアを想定して軍手をしています。)
上部をセットする
しっかり締めましょう
火にかける
数分で、上部からコーヒー液が吹き上がってきます。
ボコボコ音がして、噴出が止まれば完成
できあがりは音の変化に注目、シュー→ゴゴゴ→ボコボコ=完成
お湯で薄めたい時は?
マキネッタで入るコーヒーは濃い目なので、お湯で薄めて飲みたい時もありますよね。
そんな時は、マキネッタのタンク部分で、お湯を沸かし、できたお湯はコップに移しておきます。
特にアウトドアの時は、荷物を減らしたいのでそうしています。
やけどをしないように、必ず軍手をはめてください。
まとめ
今回は、
- マキネッタとは何か?
- マキネッタの魅力
- マキネッタの淹れ方
について解説しました。ぜひ、マキネッタでコーヒーを淹れてみてくださいね!
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この記事を書いた人 在宅従業員ともりん カフェドシェフアルバイト 編集・デザイン・イラスト担当 ものづくりだいすき!趣味は自家焙煎コーヒー店&美術館めぐり。豊田市生まれ。 |
監修 野々山憲子(カフェママ) カフェドシェフ共同経営者 経理・営業を担当 パティシエ ホールスタッフ 高校卒業後、阪神百貨店入社(現阪急阪神百貨店)。7年間婦人服売り場で勤務。その後、カフェドシェフ開店。共同経営者となる。 鹿児島県生まれ 保有資格等 コーヒーインストラクター2級/調理師/手作りパン研究普及会製パン技能専科修了/簿記一級/着付け着装師補
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参考: