こんにちわ!
深煎りにこだわって30年!自家焙煎コーヒー店カフェドシェフのカフェママ野々山のりこです。
カンタンだけど、奥が深い、ドリップバッグコーヒーの淹れ方について
はじめての方から、マニアな方まで
美味しく淹れるための情報とことんをお伝えします!
初級編、上級編、番外編、どこからでも
ご自身にあったものをお読みくださいね。
ドリップバッグコーヒーをレベルアップ~!
ドリップバッグコーヒーの淹れ方

淹れ方は初級・上級・番外編をご用意したので、必要に応じて見てね!
- 【初級編】ドリップバッグの基本の淹れ方
- 【上級編】あなたにとっての最高の味わい
- 【番外編】裏ワザ的なちょっと変わった淹れ方
では始めましょう!
【初級編】基本の淹れ方

当店の焙煎士・マスター監修のもと、カフェママが「おいしく淹れるコツ」を実演します。
まずは1分39秒の動画をご覧ください!
「カップにセットして、お湯を注ぐだけ」でOK。
でも、ちょっとしたコツで、香りと味わいがぐんと深まります。
ここでは「おいしいドリップバッグの基本」を、写真つきでわかりやすくご紹介します。
基本の淹れ方

用意するもの
- ドリップバッグ
- マグカップ (180mlくらいのもの)
- ポットに入ったお湯 (85℃くらい、180ml以上)
- お箸 (ポットの口が広い時に便利)
- 霧吹き (あればより良い)
淹れ方の手順
- ドリップバッグを振って開封します。
- ドリップバッグをカップにセットします。
- 粉の中央に注ぎます。
- ドリップバッグをカップから外します。
- スプーンでかき混ぜます。
1.ドリップバッグを振って開封します。

粉がこぼれないように、ドリップバッグを振り、
ミシン目に沿って開けます。
(写真はハサミを使ってますが、手でキリトリ、開けられます)
2.ドリップバッグをカップにセットします。

ドリップバッグ側面の「ハネ」をそっと広げて
カップのフチに引っ掛けます。
そしたら、(もし霧吹きがあれば)
粉に霧吹きをします。
こうする事で、コーヒーの粉がお湯に馴染みやすくなります。
3.粉の中央に注ぎます。

お湯を粉の中央に、細くゆっくり注ぎます。
ポットの口が広い場合は、お箸を伝わせるとコントロールしやすいですよ。
抽出の速度にあわせて、少しずつ、
ドリップバッグの中のお湯が落ち切ることのないよう、お湯を注いでいきます。
4.ドリップバッグをカップから外します。

180mlほどお湯を注いだら、ドリップバッグを外します。
長く漬けるほど、苦く出ます。お好みで調整してくださいね。
外したドリップバッグを絞るのは注意!苦味や渋みが出てしまいます。
5.スプーンでかき混ぜます。

最後にスプーンで軽くひと混ぜ。
コーヒー全体の濃さが均一になり、香りも立ちます。
【上級編】最高の味わいを目指す

基本の淹れ方、もうマスターできそうですか?
でも「もっと自分好みにしたい!」と思う方も多いはず。
コーヒーの“おいしい”は、人それぞれ。
苦味が好きな人もいれば、まろやかさを重視する人もいます。
ここからは、ドリップバッグでも味をコントロールするコツをお伝えします。
ドリップバッグならではの特性
まずは、ドリップバッグならではの特徴を知っておきましょう。
この特性を理解すると、味の調整がぐっと上達します。

当店のドリップバッグは、見た目は、上の写真のようなかんじ。
よく見かけるタイプですよね?
当店のドリップバッグの特性はこのようになっています。
- 特徴1:ペーパーフィルターより速い透過速度
- 特徴2:たっぷり10gの深煎りコーヒー豆
- 特徴3:前半は透過、後半は浸漬
特徴1:ペーパーフィルターより速い透過速度

コーヒー豆をお湯でろ過する紙または布を「フィルター」といいます。
ドリップバッグのフィルターは不織布でできています。
このフィルターの特徴は、
ペーパーフィルターより少し速いくらいの透過速度!
当店で使用しているものですと、100mlのお湯を透過させるのに5秒程度です。
当店自慢の深煎りのコーヒーの味と香りの「特に良い部分」を引き出すため、これを採用しています。
特徴2:たっぷり10gの深煎りコーヒー豆

袋の中のコーヒー粉は、当店自慢の自家焙煎コーヒー。
焙煎度は「イタリアンロースト」という極深煎りです。
市販品の8gタイプに比べ、濃厚で香り高い味わいが楽しめます。
(お湯の量は180ml前後がおすすめ)
特徴3:前半は透過、後半は浸漬

当店のドリップバッグは、上の図の中央のタイプ。
こちらの特徴は
お湯の注ぎ始めは、コーヒー液をすばやく透過し、後半はコーヒー液に浸るという点です。
ペーパードリップやプレス、サイフォンとは少し違った味わいが楽しめるはずです。
味わいのコントロールするコツ
上記のドリップバッグの特性を踏まえて、ドリップバッグでの味をあなた好みにコントロールするヒントをご紹介します。
基本の考え方
下の図をご覧ください。

(参考:コーヒーおいしさの方程式 田口護 旦部幸博 NHK出版)
コーヒーの成分には、「苦味」や「酸味」「香り」のようなものがあります。
これらのコーヒー成分は、種類によって「お湯への溶け出しやすさ」が異なるのです。
また、コーヒーの成分の多くは、
- お湯の温度が高いほど溶け出す
- 抽出時間が長いほど溶け出す
と、言われています。
味のコントロールには、これらの差を利用します。
コントロールの実践例「苦味をおさえるには?」
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【番外編】透過法・浸漬法で淹れる

ここからは、ちょっと変わった淹れ方の紹介よ!
マニアのみなさん、こんな淹れ方あるって知ってました?
透過法・浸漬法とは

カフェドシェフのドリップバッグは「透過+浸漬法」
お湯の注ぎ始めは、コーヒー液を透過し、後半はコーヒー液に浸るタイプです。
しかし、普段、コーヒー豆を量り売りで買われる方にとっては、
コーヒーの淹れ方でおなじみと言えば、
- ペーパードリップ式、エスプレッソ式(=透過法)
- プレス式、サイフォン式(=浸漬法)
ではないでしょうか?
できることならば、このどちらかに近づけたいなぁ・・・と考えるのは当然だと思います。
当店のドリップバッグだけでは、その希望を実現するのは難しいのですが、
なんと
世の中にはかゆい所に手に届くような、裏ワザもあります。
それでは、順にご紹介します。
透過法・浸漬法での淹れ方
透過法っぽく淹れる(スッキリ派におすすめ)

まずは市販の「ドリッパーホルダー(ドリッパースタンド)」を用意します。※ 大手通販サイトで1000〜1600円くらいです。
他にもこちらのようなドリッパーのスタンド部分とか→(coresゴールドフィルター)
淹れ方は、
- 市販のドリッパースタンドを用意(約1,000円〜)
- ドリップバッグをスタンドに固定して、お湯を注ぐだけ。
→ コーヒー液が下に抜けきる「澄んだ味わい」に。
ペーパードリップに近い、クリアで軽やかな口当たりになりますよ!
浸漬法っぽく淹れる(コク重視派におすすめ)

深いタイプのカップだと粉が浸らない事もありますよね。
そんな時にも役立つのがこの淹れ方。
- 別のカップにコーヒー粉を出して、お湯を注ぐ
- 数十秒後、ドリップバッグに液を戻して“こす”
→ フレンチプレスのようなまろやかなコクに
※ ただし、コーヒーオイルは透過しないので、味わいはややあっさりした味わいです
まとめ
今回は、
- ドリップバッグ抽出の基本と、
- あなたの最高の味にコントロールするためのヒント、
- 透過法っぽく、あるいは浸漬法っぽく淹れる裏ワザ
をご紹介しました。
ドリップバッグでのあなたの最高の味わいぜひ探求してくださいね。
真剣にやればドリップバッグも奥は深い!
とは言え、「手軽さ」はやっぱり魅力のひとつなので「こだわらない」のも全然アリです!
ご自身のライフスタイルにあった方法でドリップバッグを楽しんでください。
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ドリップバッグ淹れ方の監修
野々山和夫(マスター) カフェドシェフ経営者 焙煎士・バリスタ 高校卒業後 大阪あべの辻調理師専門学校入学 愛知県生まれ
保有資格等 調理師/衛生管理者/中部パティシエ/コンピューター保育専門学校非常勤講師
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この記事を書いた人
野々山憲子(カフェママ) カフェドシェフ共同経営者 経理・営業を担当 パティシエ ホールスタッフ 高校卒業後、阪神百貨店入社(現阪急阪神百貨店)。7年間婦人服売り場で勤務。その後、カフェドシェフ開店。共同経営者となる。 鹿児島県生まれ
保有資格等 調理師/手作りパン研究普及会製パン技能専科修了/簿記一級/着付け着装師補
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参考:

