豊田市で30年の自家焙煎コーヒー店、カフェママこと野々山のりこです。
コーヒーを「豆で」買って、おうちで淹れたい!
でも・・・ペーパードリップを、やったことのない私には、難しすぎる!
そんな方が、困ることなく、はじめていただけるよう、
最低限の道具から、基本の淹れ方まで、
ていねいに解説していきますね。
ペーパードリップデビュー3ステップ
おうちで最高のコーヒーを楽しむ方法は、
コーヒー豆を買って、挽いて、淹れる事よね。
興味を少しでもお持ちのあなた!
ぜひ、今日から「ペーパードリップ」デビューしましょう。
デビューの道のりは、こんなかんじで行くわよ!
- 道具を用意する
- コーヒー豆を買う
- 1番基本的な淹れ方で、ペーパードリップデビュー
- ついでに、レベルアップの道しるべ
それでは、はじめましょう!
道具を用意する
必要なものリスト
ペーパードリップに最低限、用意してほしいのがこちらです。
- ドリッパー(★必須)
- ペーパーフィルター(★必須)
- サーバー(コーヒーを受けられればOK)
- 細口のポット(やかんでOK)
- 電子はかり(1gが測れればOK)
- コーヒーミル(⭐︎豆から淹れるなら必須)
の、6つです。(コーヒー豆の買い方はこの後で。)
1.ドリッパー
おすすめはこんなの!
「台形三つ穴のドリッパー3−4杯用・・・だけど、ライフスタイルにあったものが1番よ!」
例えばこんな商品が該当します。→カリタ102-D
こちらがおすすめなのは、ペーパードリップにおいては、消耗品のペーパーフィルターの入手が簡単さも重要だと考えるから。
ペーパーフィルターはスーパーなどで買えるのですが、
店舗によって「台形タイプ3ー4杯用」のものしか置いていないという事も多いので、台形タイプは、いざという時、助かるわよ!
スペシャルティコーヒーがお好きな方にはこちらもおすすめ!
円すい型で、スペシャルティの業界スタンダードのようなドリッパーです。→ハリオV60
2.ペーパーフィルター
おすすは、
「ドリッパーの形状にあった、手に入りやすいペーパーフィルター」
例えばこちらなど→TOPVALU 無漂白パルプ使用 コーヒーフィルター 3~4人用
前述しましたが、ペーパーフィルターは消耗品です。
国内で売ってるものの品質は十分なので、
形状やサイズが合っていて手に入りやすいものを選べばOK。
円すい型など、ちょっと入手しにくいものは、多めに買って切らさずストックしてね!
3.サーバー(コーヒー液を受ける器)
おすすめは、
「自宅のキッチンでドリッパーがおける容器を探す。なければ購入」
買うなら、こんな商品が典型的→ハリオ V60
ティーポットでも、急須でも、1杯だけならコップでも、ドリッパーを乗せて安定すればOKよ!
4.細口のポット(やかん)
おすすめは、
「今使ってるやかんで細く注げるか確認。難しいなら購入」
例えば、買うならこんな商品なんかどうかしら→SS ケトル 700
お湯を注ぐ時に、細く優しく注ぐと、美味しく抽出できます。
もし、おうちのやかんがドバドバ出てしまうタイプなら、口の細いやかんか、コーヒー専用の細口ポットの購入を考えてみてくださいね。
※こだわるなら温度計もぜひ用意して
お湯の温度は、コーヒーの味をかなり大きく左右する要因です。
コーヒー抽出に使うお湯のおすすめ温度は、
お店によって、82℃から100℃の開きがあります。
仕上がる味もまったく違い、きっと驚きます!
キッチン用の温度計も用意して味をコントロールすると楽しいですよ。
5.電子はかり
おすすめは、
「今使ってるキッチスケールが1gが正確に測れるか確認。そうでないなら購入」
コーヒードリップに最適化されたはかりも色々販売されています。
例えばこちらなど→ハリオ V60ドリップスケール
コーヒー専用のいいところは、時間が測れるのと、カッコイイ所!ドリップにハマりそうなら検討してみてもいいかもしれません。
コーヒー専用でなくても全然OKです。
6.コーヒーミル
豆粉にする為に、必要なのはこれ!
「電動ミル(グラインダーとも言う)、または、手回しミル。」
購入は、ネット通販が便利です。
- 電動はこちらなど→ハリオ V60 電動コーヒーグラインダーコンパクト
- 手回しは→ハリオ コーヒーミル・セラミックスリム
手回しミル
こんな構造になってます↓
自分で、ハンドルをぐるぐる回す、手回しミルなら、2000円くらいから手に入り、携帯性もGood!
デメリットは、量が多いと、疲れます。
電動ミル
コーヒーの電動ミルは、豆をカットする刃の形で3種類に分類されます。
- プロペラカッター (刃が2枚のプロペラ)・・・均一に挽くのは難しい、細かさの調整が難しい、安い
- フラットカッター (刃が円盤型)・・・均一に挽ける、中性能、
- コニカルカッター (刃が円すい型)・・・均一に挽ける、中〜高性能
↑性能というのは、切れ味・精度・静音性・多量挽いても熱を持ちにくい・・・などです。いいものほどお値段も高め。
初心者さんは、「フラットカッター」辺りで始めて、こだわりが出てきたら、いろんないいミルがあるから、選ぶ事を楽しむのがいいんじゃないかしら?
コーヒー豆を買う
道具が用意できたら、
主役のコーヒー豆を手に入れましょう。
お店の選び方
お店を選ぶ1番の基準は
「味」という方が多いのではないでしょうか?
「味」の違いで最も基本的なのは「焙煎度」です。これは色でわかります。
ぜひ、下を参考に、好きな焙煎度の豆が売っているお店へ足を運んでみてください。
黄色寄りなら浅煎り
酸味が強め。豆の個性的な香りが特徴的。スペシャルティコーヒーのお店など。
黒色なら深煎り
苦味が強め。焙煎による甘味のある香りが特徴的。シアトル系コーヒーのお店、昔ながらの喫茶店など。
深煎りがお好きなら、当店カフェドシェフのコーヒーも飲んでみてね!
コーヒー豆の注文の仕方
量り売りをしているコーヒー店は、このように言えば注文できます。
銘柄 + 量(100g単位) + 豆or粉 (例) マンデリン200g 豆 |
迷って選べないのなら、お店の人に相談してみて!
「相談するのは照れちゃう」という方は、お店のオリジナルブレンドを。
買う量は、冷凍なら1か月くらい、常温なら2週間ほどで飲み切れる量にしておきましょうね。
ペーパードリップ!(一般的な淹れ方)
「はじめて」ならば、最も一般的な、淹れ方でやってみましょう!
※注意※
これからご紹介するのは、あくまでも普通の淹れ方です。
焙煎店には、それぞれのコーヒー豆に合わせた、おすすめの淹れ方があります。
カフェドシェフのコーヒーを、もっと、おいしく淹れたいなら、
こちらをご参考にして下さいね↓↓↓
それでは、ベーシック(一般的)な淹れ方のつづきです。
用意するもの【2杯分】
再掲ですが、こちら!
- ペーパードリップ6つの道具(ドリッパー・ペーパーフィルター・サーバー・細口のポット・電子はかり・コーヒーミル)
- コーヒー豆 20g (2杯分)
- お湯 300g以上 (2杯分)
手順
↓こんな流れです
|
1.お湯を用意
90℃くらいのお湯を、300cc以上 (2杯分) 用意します。
一度沸かして、数分置いておくと90℃くらいになります。
※温度計を使うと手っ取り早いです。慣れたら80〜100℃で調整を。
2.豆を挽く
豆を20g (2杯分) 取り出し、
ミルで、中くらいに、挽きます。
※慣れたら、粗さを変えてみて!細かいほど、濃くコクも出る一方で、微粉でフィルターが詰まりやすくなったりするので配慮がいります。
3.サーバー・ドリッパー・フィルターをセット
サーバーの上にドリッパーを置き、
ドリッパーにペーパーフィルターをセットします。
ペーパーフィルターは端を折りたたむと、ドリッパーにきれいに収まります。
4.コーヒー粉を入れる
フィルターに挽いた粉を入れ、平らにします。
5.コーヒー液の計量の準備
コーヒー粉・フィルター・ドリッパーをセットしたサーバーを、
キッチンスケールの上に置き、
0gに設定して計量を開始します。
6.蒸らし (※カフェドシェフでは不要)
【注意】カフェドシェフの豆の場合は、蒸らしは不要。次へどうぞ! |
お湯を粉全体に注ぎ、30秒蒸らします。
※↑動画はどんどん注いでるみたいですが・・・そうではなく、
2周ほど回し入れたら30秒何もせず、見守ります。
7.お湯を注ぐ(1投目)
細口ケトルに入ったお湯を、中心から「の」を書くように3周ほど回し注ぎます。
8.お湯を注ぐ(2投目〜)
粉の中心が下がってきたら、同じように2周ほど回し注ぎます。
3投目、4投目も同じように注ぎます
9.ドリッパーを外す
キッチンスケールの目盛りが300gになったら、
サーバーからドリッパーを外します。
10.サーバーのコーヒーを撹拌して、カップへ注ぎ、完成です。
レベルアップの道しるべ
ドリップに慣れてくると、自分好みの味に調整したり、
違った味わいを試してみたくなると思います。
そんな時のヒントに簡単に触れておきましょう。
味の調整方法
粉が細かく、お湯が熱いほど、
苦く、濃厚に抽出されます。
一方で、雑味や嫌な苦味も出やすくなります。粉が細かいと微粉でフィルターの目が詰まり抽出に時間がかかるのも注意しましょう。
別のおいしさを際立たせるなら別の抽出法
・オイル感や香りアップ、しかもエコ・・・メタルドリッパー、プレス式、ネル式、サイフォン式
・手軽で苦めに抽出するなら・・・台形一つ穴ドリッパー
・カフェオレ作るなら・・・エスプレッソ、マキネッタ、コーヒーエキスに挑戦
などです。
コーヒードリップの世界は奥が深い!
あなたもぜひ、趣味の一つに加えてみてくださいね。
まとめ
今回は、
はじめてペーパードリップをしたい方へ
- ペーパーに最低限必要な道具6つ
- お店でコーヒー豆を買う方法
- 最も基本的な淹れ方
- デビュー後のステップアップのヒント
をおおくりしました!
ペーパードリップ生活を楽しみましょうね。
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この記事を書いた人 野々山憲子(カフェママ) カフェドシェフ共同経営者 経理・営業を担当 パティシエ ホールスタッフ 高校卒業後、阪神百貨店入社(現阪急阪神百貨店)。7年間婦人服売り場で勤務。その後、カフェドシェフ開店。共同経営者となる。 鹿児島県生まれ
保有資格等 調理師/手作りパン研究普及会製パン技能専科修了/簿記一級/着付け着装師補 |