こんにちわ!豊田で30年営業の喫茶店のママ、カフェママこと「野々山のりこ」です。
毎週スイーツを作っているのですが、
カフェママがお店で提供しているスイーツがなんと「商品化」されました!
え~どうしてそうなったの?
と思いますよね。
今回のコラムでは、カフェママのお菓子のプロデュースについて 時系列で書いてあります。
どうぞご覧下さい!
カフェママがお菓子をプロデュース!?
2022年4月、
“カフェママ初プロデュースのスイーツ”
をSNS上のショッピングモールにて販売。
ありがたい事に大好評を得ました!
・・・
「どういうこと?」
「いったい、どうしてそうなったの?」
「それって、どんな商品だったの?」
それについては、
これから、お話ししていきますね。
どうぞお楽しみに!
プロデュースに至るまで
きっかけはカフェママのつぶやき
それは、
「ベニマサリの焼き芋タルトと深煎りコーヒーってあう~」
という私のつぶやきと一枚の写真から始まりました。
カフェママ「マンマカフェの焼き芋」に出会う。
そんなつぶやきの2ヶ月前のことです。
私は「マンマカフェの焼き芋」に出会いました。
この焼き芋は、
一見、シンプルな「焼き芋」
しかし、
・・・ふっくらとして、柔らかい甘み。
始めて食べた時、小さい頃母が圧力鍋で作ってくれた焼き芋を思い出しました。
「これをスイートポテトタルトにしてお客様に食べさせたい!」
そう強く思い、私は作らずにはいられなくなり、
すぐに取りかかりました。
焼き芋の皮を剥き、潰して、裏ごしし、
生クリーム、卵黄、牛乳等と煮て、ペーストに。
タルトにペーストを絞り入れて焼きあげると・・・
「何!!この焼き芋!ねっとりとしていてでも、くどくない。
まさに最高のスイートポテトタルトができた!」
まさに焼き芋のスイートポテトタルトに、恋をしてしまいました。
そして、このタルトにコーヒーを合わせて飲む。
当店の極深焙煎と、焼き芋がお互いを引き立てあって、
なんともいえないハーモニーを生み出します。
つぶやきから商品化のオファー
この写真を
私がコーヒーを販売している、
“Facebookのショッピングモールの
情報交換のページに投稿したのです。
ショピングモール内の「マンマカフェ」さんの焼き芋でタルト作ったら美味しく出来たんですよ~
と半分自慢!?の投稿でした。
すると、
ショッピングモールの責任者から
コーヒーと焼き芋タルトを合わせて販売したらどうですか?
と嬉しい声を頂きました。
しかし、
カフェドシェフは、「菓子製造業の免許」を持っていないので、
お菓子を制作してお客様に郵送販売することは出来ません。
そこで、
免許を持っている、かつ、焼き芋の販売元の
マンマカフェ田野島万由子さんに
焼き芋タルトの製造をお願いすることに決めました。
焼き芋タルトプロジェクト開始!
⒈マンマカフェに焼き芋タルト商品化を依頼
そこで、
焼き芋の販売者であるマンマカフェの田野島万由子さんにコンタクトをとりました。
「田野島さ~ん。田野島さんの工場で焼き芋タルト試作してもらえませんか?」
そのとき私は、
“美味しいタルトとコーヒーを皆さんに食べてもらいましょうよ!”
という一心だったのです!
・・・後で知りましたが、
マンマカフェの田野島さんは、
ドライフルーツ専門店のオーナーだけでなく、野菜ソムリエプロ、フードコーディネーター、6次産業化プランナーとして、商品開発、講師・講演、コンサルティング事業 等にまで携わってらっしゃるという・・・超ご多忙なかたでした。
言わば、無茶振りしたんです。
田野島さんが言うには、
「スイートポテトタルト作りましょう!」とママの圧がすごかったと
あとで言ってましたけどね。
⒉「焼き芋タルト」と「コーヒー」をそれぞれ開発
そこから、お互いのタルトとタルトに合うコーヒーの試作の送り合いが始まりました。
「焼き芋タルト」の開発・・・田野島さん担当
田野島さんは、
私の作った「店内で提供するタルト」を、「発送出来る製品」に仕立てるよう取り組んでくれました。
「私のタルトのレシピ」を元に、
カフェママの味で、「冷凍でのお届けに適し、工場でつくれるようなレシピ」をつくってくれました。
その他にも、材料の仕入れ先の確保、サイズや価格などのもろもろの商品設計、
製造のための工場の調整、販売方法、焼き芋冷凍保存の為の冷凍庫の確保・・・など、
これだけでは、まだまだ、考えが及ばないのでしょうが、
多くのことを決めて下さっていたようです。
私カフェママも、田野島さんと一緒に考えました。
- 冷凍で提供するが、味は再現できているか?
- サイズは?
- 容器は?
- 値段は?
- 商品名やパッケージは?
- どこから発送するのか?
・・・これだけでも、課題は山積み〜!
私たちは試食を重ねる中で、順に、結論を出していきました。
「コーヒー」の開発・・・カフェママ担当
私は、
「タルト」とセットで販売するための、ブレンドコーヒーを考えます。
コーヒーは濃厚な味わいのタルトに合うように
「少し、苦味のあるもの」と「さっぱりした味わい」の2種類
作るのが課題です。
タルトを一口食べて、コーヒーを飲む。
なんとも言えない幸せ。
そんな味わいをご家庭で、再現していただくために、タルトとの相乗効果を生むような味にする為に
何度も試作を繰り返し、ブレンドの配合を調整しました。
できたブレンドは2種類。
試作したコーヒーを田野島さんに送ると、
焼き芋タルトのいわば焦げる寸前まで焼いた芋の香ばしさとほろ苦いブレンドがあう~
もう一つのブレンドは、さっぱりしていて、これもまた雰囲気が違って良い~とスタッフさんともども好評だったので、
「よしこれでいける!」と手応えを感じました。
焼き芋タルトとコーヒーの商品名
焼き芋タルトのネーミング
焼き芋タルトじゃなんだか普通っぽい、
このタルトには、タルトを表現する「名前」が必要だ
と私たちは考えました。
- 私が今まで食べたスイートポテトタルトとは違う味
- マンマカフェの焼き芋の技術の高さ
- このタルトをコーヒーと味わって「幸せ~」な気持ちになって頂きたい。
これらを満たすような、タルトの名前を公募することにしました。
・・・そして、色々なアイディアを頂き、“ある名前”に決定!
それは、マンマのキラキラタルトです!
このネーミングに私も田野島さんもうなりました。
まさに!
焼き芋で使用しているベニマサリの特徴でもある黄金色を
うまく表現する言葉だ!
私たちふたりの意見が一致しました。
コーヒーのネーミング
コーヒーの名前は、
「コラボで販売したい!という熱い気持ちがプロデュースに繋がった」
この思いを表すものに私が決めました!
名前は、
「情熱ブレンド」「輝ブレンド」です。
「情熱ブレンド」は、ブラジルベースにした、少し苦味のあるブレンド。
[輝ブレンド」は、キリマンジャロをベースにした少しさっぱりめのブレンドです。
これで全てが決定しました。
販売場所・・・最後の関門
販売場所は、初めから決まっています。
Facebook内のグループのショッピングモールです。
タイムラインに商品(の投稿)が流れ、欲しいものに「はい!」で注文するというちょっとユニークなモールです。
このモールでは、販売者や商品に対し、モールのオーナーによる
厳しい審査があります。
そのためには、オーナーに試食を送り「販売許可」をもらう必要があります。
田野島さんとカフェママは、モールのオーナーに
キラキラタルトと情熱&輝コーヒーを送りました。
結果は「合格」!
これではれて販売できます。
「やった~」二人でハグしたい気分でした。
これでいよいよ皆さんにお届け出来る!
わくわくドキドキです。
・・・
こうして、焼き芋タルト×コーヒーコラボ商品として誕生しました!
3.「タルト×コーヒー」商品の完成
商品⒈マンマのキラキラタルト〈ホール〉とカフェママ情熱たっぷりセット:ホールタルト(直径15cm)とコーヒー2種15個 ⒉マンマのキラキラタルト〈ミニタルト〉と芋好きのための特製コーヒーセット:ミニタルト(直径6cm)×5個とコーヒー2種10個
マンマのキラキラタルト焼き芋をスイートポテトにして、サブレ、アマンドに流し込み焼き上げてあります。 まさに、輝くようなキラキラした色! 甘くねっとりとした味わいです。
オリジナルブレンド 「情熱」ブラジルベースの少しほろ苦いブレンドです。
オリジナルブレンド「輝」キリマンジャロ ベースの少しさっぱりめのブレンドです。 ↓こちらのチラシは、私が制作して商品に同梱しました。お客様に美味しく召し上がって頂きたいからです
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4.ショッピングモールにて受注販売
いよいよ、キラキラタルトと情熱コーヒーのセットを
前述のFacebookのショッピングモールで、売り出します。
「キラキラタルトと情熱コーヒーのセット」の投稿が
ショピングモールのタイムラインを流れ、注文は開始されました。
私たちはドキドキしながら、「はい!(=注文)」を待ちました。
その結果は・・・
大反響でした!
予定販売数よりも多くのご注文をいただきました。
これはガッツポーズです!
5.受注分を作ってお届け
私たちは、受注分を心を込めて生産し、発送しました。
そして、商品は、お客様の元に渡りました。
その後、
お客様から、こんなメッセージをいただきました。
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このようなコメントを数多く頂き、
本当に嬉しかったです。
まさに私が感じた、サツマイモタルトとコーヒーが合うのよね~
という気持ちを共有できたわけですから!
プロジェクトから学んだ事
自分たちで考えたものが商品になり、お客様に届けることが出来る幸せ!
なんて素晴らしいんでしょう!
自分で考えたレシピを、お店でお客様に食べて頂くだけではなく、
当店にご来店されているように、おうちで味わって頂ける。
マンマカフェの田野島さんと試作の送りあいをして
お互いに忌憚のない意見を言い合い、お客様が喜んで頂ける商品ができた。
このプロジェクトでは、自分の店で商品開発をするのではなく、
他店と商品開発することの難しさと、また出来上がった時の喜びが倍になる幸せ。
を感じました。
合わずにやりとりする事も難しさはありますが、
また新たなプロデュース、コラボをやってみたい!
と思います。
まとめ
今回は
- カフェママプロデュースのサツマイモタルトについて
- コラボ商品が出来るまで
についてお話ししました。
今年のサツマイモは終わってしまいましたが、
また来年2月~4月さつまいもの美味しい時期にタルトをみなさまにお届け出来るように
レシピをさらに進化させてみなさまにお届けしたいと思います。
これからも、カフェママはチャレンジし続けます。
カフェママのチャレンジ応援して下さいね!
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この記事を書いた人 野々山憲子(カフェママ) カフェドシェフ共同経営者 経理・営業を担当 パティシエ ホールスタッフ 高校卒業後、阪神百貨店入社(現阪急阪神百貨店)。7年間婦人服売り場で勤務。その後、カフェドシェフ開店。共同経営者となる。 鹿児島県生まれ
保有資格等 調理師/手作りパン研究普及会製パン技能専科修了/簿記一級/着付け着装師補
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参考: