みなさん、カフェママこと「野々山 のりこ」です。
コーヒーの香りってすごく複雑ですよね~
甘い香り、苦い香り、花のような香り、
香りにも系統があるんですよ!
「香りの区別がつかない」と言う方は必見です。
ワンランク上のコーヒーの味わい方、教えちゃいます。
このコラムを読めばこれであなたもコーヒー通になれるかも~
気楽にコーヒーを分析してみない?
コーヒー通さんのようにコーヒーを楽しめたら
今よりももっと、素敵なコーヒータイムを過ごせそうですよね。
とは言え、「リラックスタイムしたいのに、難しいのは勘弁して~」と思われる方が多いと思います。
そこで今回は、プロの味わい方のエッセンスを抽出します。
それを、ほんのすこ~し意識していただく事で、
コーヒー通さんが浸っているような深い世界を、垣間見ていただくのはいかがでしょうか。
ヒントはSCAカッピングシート
参考にするのはこちら、SCAカッピングシートです。
これはスペシャルティコーヒーの鑑定士がコーヒーの香りや味を鑑定するシートです。
ここにはコーヒーを「分析的に」味わうポイントが「評価項目」として載っています。
これらの「評価項目」をおさえる事で、コーヒー通の世界の入り口を体験できるはずです。
少しだけ分析的にコーヒーを味わってみる
さて、
むつかしい用語の説明はあとにして…
「豆を挽いてから飲むまでの流れの中」で、先程の「評価項目」をチェックしていきましょう。
ぜひ気楽に見ていてくださいね。
まずは豆のご用意を!
コーヒー豆の入った袋を開封
開けたと同時に、コーヒー豆の芳しい香りがふわりと立ち上がってきます。
この瞬間の期待感を大切に。
ちなみに、美味しいペーパードリップの淹れ方はこちら↓
やってみよう!ペーパードリップ。おうちで最高の一杯を作る方法
「香りはアロマテラピー」と語るコーヒー通さんの淹れ方もおすすめ↓
「スポーツ系イケオジ 今井雅弘流 香りにこだわるコーヒーの楽しみ方」
豆を挽いて粉に
さぁ、豆を計量し、いよいよ挽きます。
こちらで確かめたいのが「フレグランス」です。
粉を吸い込まないようにクンクンしてね。
華やかだったり、美味しそうだったり、豆によって香りが違うでしょ。
・フレグランス=豆を挽いて粉にした時の香り。
ドリッパーにセットした粉にお湯を注ぐ
そしたら、お湯を注ぎましょうか。
(もし、あなたが「香り」を特に楽しみたいなら、この時注ぐお湯は低めが良いかも!
「甘い香りがしない」「苦すぎる」と感じてる方は85℃前後くらいまで下げてみて!
絶対に、わかりやすくなります。)
この時、匂ってくるのを「アロマ」といいます。
粉の時より苦そうな香りがします。
・アロマ=お湯を注いだコーヒーの香り
カップに注がれたコーヒーを前に
さぁ、コーヒーができあがりました。
あつあつのコーヒーが注がれたカップを持って、
お気に入りの場所で一息つきましょう。
ひとくちめを味わう
いよいよコーヒーを口に含んでみましょう。
舌にコーヒーが触れる瞬間の印象はすごく大事です。
感覚を研ぎ澄まして!
さぁ、第一印象はどうでしょう?
コーヒーの第一印象は、「アロマ」と「アシディティ」によって与えられます。
つまり、
- アロマ=鼻から入る香りと口から鼻へ抜ける香りはどんな香りか?
- アシディティ=酸はすっきり、さわやか、或は、やわらかな感じが心地いいか?
を、第一印象で感じとってほしいです。
香りの感じるしくみはこちらを参考に。↓
そして、ちょっと冷静になったときが
「フレーバー」を確認する時間です。
- フレーバー=味とアロマの総合的な評価で、そのコーヒーが持つ特徴的な香味を指します。
その質については、「花のような」「果実のような」「キャラメル」「シトラス」など他の食べ物で表現されます。
この表現は個人で好き勝手言ってるわけではなく共通言語のように使われてる「専門用語」なのでご注意を。
とは言え
「コーヒーの世界ではこの感じが赤ワインの香りと表現されるのね~わたしはそうは感じないけど、花?」
みたいな意見を、気の知れた人たちと語り合う事こそ、最高に楽しいのではと思います。
余裕があれば味わってほしいのが、次の4つ。
ボディ、バランス、スイートネス、アフターテイストです。
- ボディ
液体の重量感、粘性、クリーミーさ、複雑な風味の事。コクともいいます。
重めのマンデリンのトロっと感、軽めのメキシコはサラッと感、
これは感じ取れるかもしれないので、注目してみてほしいです。
- バランス
フレーバー、アシディティ、ボディ、アフターテイスト・・・これらすべてのバランスが良く調和、特技はないが万能な優等生みたいなタイプですね。ブルマン、キューバ、グアテマラ、ブラジルはバランスのよい豆ですよ。
- スイートネス
「甘い香り」は確かにわかるのですが、ここで言っているのは「甘い味」です。
・・・むつかしいですね~。味覚を鍛えれば、第一印象やアフターテイストでわかるそうです。
抽出した時の甘い香りから「このコーヒーは甘い」とみるのが初心者向きのようです。
記念すべきひと口めの最後の
- アフターテイスト
まろやか、フレッシュ、或いは、甘い後味が、口に長く残るのが
良しとされています。
時間経過の香味
基本的には「ひとくちめ」と同じポイントに注目してみてください。
- アロマ
- アシディティ
- フレーバー
- ボディ
- バランス
- スイートネス
- アフターテイスト
時間がたつにつれ味や香りが変化しますよ。
一般には、
香りがわかりやすくなる、
酸っぱくなる(当店は極深煎なのですっぱくなりませんが)
と言われます。
こうなっては最後のひとくちまで油断できませんね。
ぜひ、ゆったりとコーヒーの世界に耽溺してください。
紹介した注目したい「評価項目」まとめ
おつかれさまでした。
ここまでのキーワードをまとめましょう。
- Fragrance/Aroma(フレグランス/アロマ):粉/液体の香りの強さや特徴
- Flavor(フレーバー):口に含んだときの香りと味
- Acidity(アシディティ):酸の強さと質、さわやかさ
- Body(ボディ):液体の重量感やコク
- Balance(バランス):各属性の調和
- Sweetness( スイートネス):ほのかに感じる甘み
- Aftertaste(アフターテイスト):口の中に残る風味
まとめ
分析だなんていうのは大げさだったかもしれませんが、
次、コーヒーを飲む時に、ふと思い出していただければいいなと思います。
個々の細かい話は忘れてしまっても感覚を研ぎ澄まして飲むのはいい体験になります。
目の前のものに集中する事で、心はリラックスできますからね。
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この記事を書いた人 野々山憲子(カフェママ) カフェドシェフ共同経営者 経理・営業を担当 パティシエ ホールスタッフ 高校卒業後、阪神百貨店入社(現阪急阪神百貨店)。7年間婦人服売り場で勤務。その後、カフェドシェフ開店。共同経営者となる。 鹿児島県生まれ
保有資格等 調理師/手作りパン研究普及会製パン技能専科修了/簿記一級/着付け着装師補 |
カッピングの参考: