コーヒーをお口に含んで
その国の様子を想像できたら、最高だと思いませんか?
このコラムはそんな楽しい「妄想の旅」をお助けするお話です。
コーヒーを飲みながら優雅な旅行気分に浸りましょう。
今回は、「キューバ」へと旅立ってみましょうか。
そして旅の最後には、コーヒー「キューバクリスタルマウンテン」も飲みますよ!
お楽しみに〜!
Go To キューバ!
みなさん、「クリスタルマウンテン」の産地キューバがどこにあるか知ってます?
中米カリブ海に浮かぶ、1番大きい島ですよー。1番大きいといっても面積は日本の3分の1程度。
もし、日本から行くなら、カナダかメキシコ経由で飛行機で向かいます。
20時間くらい飛んだら、到着でーす!
キューバ旅のコンセプト
美しい常夏の島、青い海、輝く太陽、レトロな街並み、
そしてとびっきり明るい人たちに出会える国なのだそうです。
温かい島国らしい、のんびりとした時間とともに観光を楽しみたいですね。
ちなみに、ヨーロッパの人にとってはカリブ海クルーズを楽しむ人気リゾート地!90年代なんかは日本人の旅行も多かったそうですよ。
キューバを観光!
まずみんなが行きたい!と思う観光スポットといえば、ここじゃないかしら?
1.バラデロ
空港から西に2時間半、車を走らせ到着。
ここはキューバ随一のリゾート、バラデロです。
憧れのカリビアンブルーを満喫したいならやっぱりここよね。
美しい海、スパにゴルフ、長旅の疲れが取れるわぁ〜!
この地区は、細長〜い半島なんですが東端の岬には古代の洞窟まであるのよ〜冒険心をくすぐられちゃう。
昔から欧米のセレブたちの別荘地でしたが、
近年では高級ホテルが増え、アクティビティやショッピングなど
いろいろ贅沢に楽しめるようになったんですって。
欧米の方はこんな所でバカンスをすごすのね。羨ましいわ。
リゾートを楽しんだら、
「現地」を感じるために、他の地域も見てみたいわね!
じゃ、まずキューバでもっとも栄えてる街へ行ってみましょう。
2.ハバナ
バラデロから車で高速道路を使って2時間15分。
空港のあった街に戻るかんじですが、到着したのは首都ハバナです。
見どころは山ほどありますよ!
「コロニアル建築」で古いヨーロッパ気分、
と思えばアメリカ風の「カピトリオ」
なぜか街を当然の如く「クラシックカー」が走り、
いたる所に「チェ・ゲバラ」が。いかつい「要塞」。
この文化が入り混じった雰囲気に、あなたは何を思う?
外国の支配や干渉を受けて、独立を果たした歴史や、複雑な社会体制の投影のようですよね。
さて、ここでカンタンに
キューバの歴史を簡単に説明します
1492年のコロンブスの島の発見から19年後の1511年、キューバはスペインに征服されました。
そしてここで暮らす多くの方々の祖先が奴隷として、アフリカから連れられ、労働を行っていたそうです。
1898年に、米西戦争でスペインが敗戦し、キューバはアメリカの傘下に入る事に。
そののちの1959年のキューバ革命、現在にもつづく共産主義国へ転換しました。
共産主義なのでここで生活する人は収入や消費が制限されながらも最低限の生活は保証されてるんですって。クラシックカーなのも自由に車が買えなかったからなのだそう。
また、アメリカとは現在、貿易も往来も制限されてるので、世界中で見かけるバーガー屋やコーヒーチェーン店もありません。
これらがこの独特の景観を作り出しているんですね。
キューバの街の歴史の痕跡は、自分の生き方や考え方に影響をもたらしそうですね。
でもね、複雑な歴史とは裏腹に、
キューバ人は情熱的で底抜けに明るく懐っこいんですって〜!
素敵じゃない?
文化に触れたら、次は、地方の美しい自然に触れましょう!
3.ビニャーレス
ハバナから東に、車で2時間20分。ビニャーレスは美しい渓谷です。
広大な自然の風景は、私たち日本人の心によく響くのではないでしょうか。
このボコボコした景観はカルスト地形といって、石灰の侵食でできたもの。中国の桂林、山口県の秋吉台もそうね。
この辺りは葉巻の産地。マフィアが吸ってそうなイメージの太いタバコです。
そうそう、キューバの名物は、葉巻・ラム酒・コーヒーよ!お忘れずに。
さぁ、次のまちはに行くわよ!
車でビニャーレスから西へ6時間、気合を入れて運転よ!
4.トリニダード
トリニダードは歴史ある古都。
カラフルな街並みが観光でも人気の街です。
何を隠そう、ここが、私の旅の目的地と言っても過言ではありません。
この町には大きな山脈があり、そここそが、
当店でも扱う「クリスタルマウンテン」の栽培地なのです!
やっと辿り着きました。
エスカンブライ山脈
「クリスタルマウンテン」の産地、エスカンブライ山脈です。
キューバの中央部の南端に沿うように位置します。
最高峰ピコサンファンは海抜960m。
日夜の温度差が10℃以上、程よい豊かな降雨量で
まさに高品質のコーヒーを生みだす絶好の環境です。
美しい陽光をたくさん浴びる斜面、腐植に富んだ独特の土質、一年中殆ど変わる事の無い気温…
まさにコーヒーの楽園とも言える絶妙な自然の中で、まろやかな香りの一粒は生まれます。
ここでちょっと、キューバでのコーヒー生産についてかんたんに。
興味ある方はご参考にしてくださいね。
コーヒー生産の歴史
キューバコーヒー生産の歴史は1748年に始まりました。
そして、キューバ豆は19世紀にはヨーロッパのカフェで人気を博します。
1960年には約60 千トンの生産を記録しましたが、
革命により状況は変化します。社会主義国となり農地は国有化され、アメリカの経済制裁もあり、コーヒー産業は停滞してしまいます。
しかし政府によるインフラ整備や就業の斡旋で多少持ち直し、今に至るといいます。
現在キューバコーヒーの生産量は年間約32,000トンで
その中でクリスタルマウンテンは32分の1の約1,000トン(1000台分の重さ)を占めます。
キューバ「クリスタルマウンテン」のお味は?
カリブ海に浮かぶ島国キューバで生産されるコーヒーの中で最も品質の高い豆
「クリスタルマウンテン」
さぁ、コーヒーを味わいましょう!
香味
味はブルーマウンテンにも匹敵する調和のとれた柔らかい酸味と軽い口当たりで、ブラックでも飲みやすいコーヒーです。
豆は大粒で、風味もマイルド、バランスのとれた名の通りのクリスタルの繊細な質感です。
水晶の山の“褐色の神酒”と呼ばれる「クリスタルマウンテンコーヒー」、その優雅な香りと味わい、クリスタルの名にふさわしい味です。
マスターオススメの飲み方
調和という点に個性のある豆で、砂糖を入れてもしっかりとした味が残ります。薄くつくってもいいです。
生豆基本情報
品種 カツーラ、カツアイ、ブルボン、ティピカ
精製 セミウォッシュド、天日乾燥
スコア 甘み5 苦味1 酸味3 香り3
キューバの旅の終わりに
キューバ独立の父ホセ・マルティの言葉をどうぞ。
「我々のコーヒーは豊かな神の酒(ネクター)であり
炎の無い柔らかな火のようであり
燃える事は無いが血液を活気付かせ
精神を整える…」
※ホセ・マルティ=ホセ・フリアン・マルティ・ペレスは、キューバの著作家、革命家。19世紀後半のキューバ独立革命に参加し、キューバ史における英雄としてだけでなく、ラテンアメリカにおけるモデルニスモの先駆者としても名高い。(Wikipediaより)
まとめ
キューバの旅、いかがでしたか?
「クリスタルマウンテン」を飲むときに、あなたをキューバへと連れて行ってくれるといいですね。
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この記事を書いた人 野々山憲子(カフェママ) カフェドシェフ共同経営者 経理・営業を担当 パティシエ ホールスタッフ 高校卒業後、阪神百貨店入社(現阪急阪神百貨店)。7年間婦人服売り場で勤務。その後、カフェドシェフ開店。共同経営者となる。 鹿児島県生まれ
保有資格等 調理師/手作りパン研究普及会製パン技能専科修了/簿記一級/着付け着装師補 |
参考資料: