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トップ > コラム一覧 > 「モカマタリ」とは?女子人気No.1!貴婦人のコーヒー

こんにちわ!極深煎りコーヒー自家焙煎32年の店、カフェママこと野々山のりこです。

当店でも絶大な人気を誇る「モカマタリ」歌で歌われたこともある

コーヒーの銘柄なんですよ!

カフェママ「モカマタリ」の紹介のために歌っています。

今回のコラム是非ご覧ください~

人気コーヒーといえば「モカ」

 

 

カフェママ

「♪〜昔アラブのえらいお坊さんが〜」

 

それ、高速道路のSAのコーヒー自販機で流れてる歌?

 

カフェママ

「その通り!「コーヒールンバ」って言う『モカマタリ』が出てくる歌なの!西田佐知子が歌って荻野目洋子が流行らせて・・・」

 

ねえ!「モカ」ってやっぱり美味しいの?

カフェママ

「もちろんよ〜!今日は詳しく紹介するわ!」

 

モカマタリとは

 

 

モカマタリとは、赤ワインをイメージさせる香りで、

昭和の時代から女性を中心に愛され続ける銘柄です。

 

イエメンのバニーマタル地方から

やってきたコーヒーなんです。

 

そして、

18世紀頃、コーヒーが最も世界に輸出されていた港、

その名前こそ「モカ」港

 

モカ港から出荷されたバニーマタル(マタリィ)」という事で、

「モカマタリ」という

名で呼ばれています。

 

「コーヒールンバ」の歌の通り、

芳醇でワインのようとも呼ばれる香りが特徴的です。

貴婦人のコーヒーとも言うわね!

女性の方からの人気はダントツよ〜!

昭和の頃から、自家焙煎コーヒーの喫茶店ではお馴染みの銘柄なんです。

1990年代には日本全国のコーヒー店で扱われるようになり、

華やかな香りのコーヒーとして浸透しました。

 

 

 

ここがすごい!コーヒー産地イエメン

 

 

コーヒー発祥の地

 

コーヒーの歴史はエチオピア・イエメンからはじまりました。

この地域で飲まれたコーヒーが、トルコへ伝わり

17世紀後半にはヨーロッパで、ブームを巻き起こし、

世界中に広まったのです。

 

 

「モカ港」とは?

 

Bouttats/Peeters, Public domain, via Wikimedia Commons

コーヒーで栄えた時代のモカ(1692年)

 

 

モカとは紅海に面したイエメンの港の名前です。

17世紀後半から18世紀にかけ、コーヒーがヨーロッパで流行しました。

アラビアのこの一帯の地域は、コーヒー産地として独占状態となり、

イエメンのモカ港は、コーヒーの町として繁栄します。

「モカ」はコーヒーの代名詞だったほどだそうですよ!

 

 

「幸福なアラビア」とは?

 

 

この言葉は、モカの紹介の際、耳にしますよね!

これは、コーヒーの産地として栄えたこの地域への憧れとして語られていたもの。

 

17世紀後半から18世紀にかけて、

コーヒーが、新しい飲み物として流行した際、

コーヒーを、アラビアのエキゾチックなイメージと共に

楽しんでいたようです。

 

それは、黄金、財宝、香料を携えソロモン王を訪ねたとされるシバの女王の土地!

オリエントの夢!国中に芳香漂う砂漠の楽園!

それこそが「アラビア・フェリックス(幸福なアラビア)」

 

シバの女王がこの土地を治めていたのは、紀元前。

当時から世界の貿易港として、

ペルシャの真珠、中国の絹、アラビアの乳香が取引され、

とても繁栄していたそうです。

このイメージが、コーヒーの流行に一役買ったのだそうですよ。

 

 

現在のイエメン

 

イエメンの現在

 

イエメンに行ってみたくても現在はとても難しいのです。

 

イエメンは世界最悪の人道危機の渦中にあると言われています。

2015年の内戦勃発以降、から400万人以上が避難を強いられ、

人道支援を必要としている人は、人口の66%にあたる2070万人(2021年)と言われています。

武力衝突の激化、食料難、貧困、そして気候変動による洪水などによるものです。

 

イエメンは、1990年に南イエメンと北イエメンが統一された国で、複数の部族・宗教の方々が住まれています。

しかし、94年の分離独立をめぐった内戦、2011年の民主化運動、2019年の分離独立をめぐる内戦と、情勢は安定せず、混迷は深まっています。

 

「地球の歩き方」にも載ってないし、ネット上でも紛争以降の情報は少ないです。

 

 

イエメンはどんな都市なのか?

 

 

現在は内紛で詳しい事は分かりませんが、

20年前に出版された旅の雑誌旅行人146号イエメン完全保存版

には、こんなような事が載っています。

(非常〜にざっくりとした要約です)

(気になる方は、うちのお店に読みにきてください!)

イエメンの首都サナアは、紀元前10世紀ごろから存在し「世界最古の都市」と呼ばれます。

砂漠の中の都市で、石と日干しレンガでできたビルが立ち並ぶ姿は「世界最古の摩天楼都市」という名もあります。

複雑に入り組んだ街にモスク、中世イスラムの面影のあるアラビアンナイトの世界。

また、山岳部へ足を延ばすと、部族の城塞都市などがあり、

幹線道路の近くにはカート畑、奥に入ったところにはコーヒー畑が。

また、コーヒーやカートを取引する市などがあります。

 

ぜひとも、行ってみたいイエメンですが、

観光で行くのは、現状では難しく、訪れられる日が来る事を願うばかりです。

ぜひ、モカマタリを飲んで、アラビアの世界に思いを馳せましょう!

 

まとめ

 

今回は、

  • コーヒー銘柄「モカマタリ」
  • 産地イエメン

紹介をしました。

「幸福なアラビア」をぜひ、味わってみてくださいね!

 

参考(おすすめ本):

旅行人146号イエメン完全保存版

珈琲の世界史講談 旦部幸博

コーヒーが廻り世界史が廻る 臼井隆一郎

ケーキ

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